#12「こんな青空、そうそうないさ! こんな笑顔も、そうそうないさ!」
先月12日の「飼育日誌」を見て、実は驚きました。
↓ こちらです。
この空の青さ
こんな青空、そうそうないさ! その通りだと思いました。青が濃い~
私が国内外で見た空で、たぶん一番青いです。
で、先週3日(土)の「第8回 VIVAカップ エアボード大会」でも、
けんぶちックな、そうそうない青空の下で、さらに、こんな笑顔もそうそうないさ!
私は大会ではゴールで記録係をしていましたので、フィニッシュしてくる選手たちの
迫力ある姿をカメラに収めることはできなかったのですが、
間近で見ていると、本当にものすごいスピードなんですが、
みなさん ”楽しくてしょうがない” といった表情で突っ込んでくるんです。
で、大会は何度も中断しました。理由は、激突によるゴールの破損。
それも1度や2度じゃありません。ポールが引っこ抜かれて、その都度補修。
最後の方にはポールが曲がってしまいました。
それと、大会は8回目とはいえ、お子さん7名、女性7名、男性24名
計38名、コースを練習1回、本番2回の計3回×38名=つまり114名を
バギーとスノーモービルで次々とスタート地点に運ぶ大会スタッフの連携とその体力には、
こんなスタッフも、そうそういないさ!
記録係としてミスのないよう多少緊張したものの私は私で楽しませていただきました。
大会の様子や、エアボードの醍醐味をPRする映像などを
北海道録画センターの超ベテランカメラマン井下社長と小澤さんが撮影していたので、
編集して後日、You Tubeででも見られると思います! けんぶちックな超濃~い青空も。
表彰式。アルパカ牧場チックで、地元野菜など、けんぶちックな賞品が選手全員に。
この手作り感の心地よさ、小澤さんや牧場スタッフの”こだわり”であり
”おもてなし”でもあるな~と思いました。
”おもてなし”といえば、前回の柴茜さんの「ひみつの夏休み」、読みましたか?
前々回の「おもてなし=普通のコトをすること」でも触れましたが…
(ここから内容が一気に硬くなります)
「剣淵町観光振興ビジョン(平成28年)」の15ページに大事なことが書いてあります。
(1)剣淵に、活力と潤いをもたらす観光
(2)持続可能な観光
☆(2)を引用します。
観光を持続させるには「人の力」と「お金の力」が必要です。
どちらかが途絶えても、持続できません。
受け入れる側が疲弊するばかりの観光や儲からない観光ではなく、
剣淵町が有する固有の特性や資源を土台とした、地に足の着いた「観光業」が
生業として成り立ち、観光に携わる人たちが育ち、引き継がれる観光をめざします。
(引用終わり)
気分や損得勘定なしで、観光は生業には成り得ない。
つまり戦略と経営感覚が不可欠ということですね。
また、インバウンド戦略には何と言っても「最新の情報」に敏感でなければなりません。
「平成30年度 ビジット・ジャパン(VJ)地方連携事業 北海道ブロック戦略」
見たことがある方もいらっしゃると思いますが…
町の広報担当職員のみなさん、面倒がらずに見て下さい。
(剣淵の広報担当職員数は、1月31日現在3168人で前月比8人減 5世帯減)です。
↑ 知ってましたか?
調査対象は、中国・台湾・韓国・タイ・香港・マレーシア・シンガポール
インドネシア・フィリピン・アメリカ・オーストラリア・カナダの
12の国と地域ですが、ここではインドネシアまでの8地域について。
※かなり詳細な資料ですので、やっぱり面倒だという方は
「市場概況」「旅行形態」「リピーター率」「平均宿泊数」
このあたりをチェックするだけでも、へ~と思えるのではないかと。
<中国>
・旅行形態 個人旅行54.9% 団体旅行45.1%
・リピーター率 33.3%
・平均宿泊数 6.1泊
・市場概要「海外旅行者と観光消費の多い巨大市場」
<台湾>
・旅行形態 個人旅行64.0% 団体旅行36%
・リピーター率 80.2%
・平均宿泊数 5.2泊
・市場概要「北海道のインバウンドを支える大切な市場」
<韓国>
・旅行形態 個人旅行87.8% 団体旅行12.2%
・リピーター率 61.5%
・平均宿泊数 3.3泊
・市場概要「航空座席数増大によるさらなる成長が見込める成熟市場」
<タイ>
・旅行形態 個人旅行75.2% 団体旅行24.8%
・リピーター率 63.6%
・平均宿泊数 6.0泊
・市場概要「FIT/団体、高級志向/低価格志向の二極化が進む市場」
<香港>
・旅行形態 個人旅行89.1% 団体旅行10.9%
・リピーター率 80.5%
・平均宿泊数 5.6泊
・市場概要「アクティブなリピーターの多い成熟市場」
<マレーシア>
・旅行形態 個人旅行78.2% 団体旅行21.8%
・リピーター率 43.7%
・平均宿泊数 6.9泊
・市場概要「リピーターの獲得により成長が期待できる市場」
<シンガポール>
・旅行形態 個人旅行89.2% 団体旅行10.8%
・リピーター率 66.6%
・平均宿泊数 8.0泊
・市場概要「LCC就航により更なる成長が期待できる市場」
<インドネシア>
・旅行形態 個人旅行81.2% 団体旅行18.8%
・リピーター率 41.9%
・平均宿泊数 7.0泊
・市場概要「高い経済成長を続ける東南アジア最大の市場」
簡単にまとめると
【個人旅行】韓国・香港・シンガポール・インドネシアが80%超え
香港はほぼ90%
【リピーター率】台湾・香港が80%超え
【平均宿泊数】
1位 シンガポール 8.0泊
2位 インドネシア 7.0泊
3位 マレーシア 6.9泊
4位 中国 6.1泊
5位 タイ 6.0泊
6位 香港 5.6泊
7位 台湾 5.2泊
8位 韓国 3.3泊
いくつか意外なことが見えてきますよね。
・今や個人旅行が完全にターゲット
・リピーター率は台湾と香港が圧倒的に多いが、
・宿泊数では、シンガポールとイスラム圏であるインドネシアとマレーシアが多い
資料ばかりですみません。私が四の五のレポートするよりも
見ていただく方が一目瞭然かと思いまして…
で、さらに…あるんです。
こちらは200ページを超える資料で対象は台湾・香港・タイ・シンガポール・アメリカ。
この中から ”北海道旅行に関する情報入手方法” を拾ってみました。
今や「個人のブログ」による情報発信が、いかに重要かということが見て取れます。
もうひとつ、道北への旅行で「体験したいコンテンツ」と「旅行中に体験したもの」
”農業・酪農体験” のギャップに注目です。
「体験したいもの」が「体験した」を大きく上回っています。
つまり、外国人観光客の農業体験の”需要”は、確実にあるということだと思います。
最後に、、おととい始まった「第59回 旭川冬まつり」では、
ムスリムの人たちに向けて、お祈りの場とハラール食が初めて提供されています。
かまくら様の雪像で造られた「prayer room(祈りの部屋)」
初日の夕方、2時間ほど見ていましたが、実際にお祈りしている外国人がいました。
マレーシアなどイスラム圏の巨大市場からの観光客はすでに剣淵にも来ています。
「人の力」と「お金の力」が必要な持続可能な観光。
加えて、”日本のてっぺん、きた北海道ルート”では、各市町村がさらに連携して、
巨大市場の動きを敏感に見据えた「先を行く力」も、ぜひ発揮して行きたいところです。
毎度、よそ者目線で…えらそうにすみません。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
投稿日: 2018年02月09日カテゴリー: けんぶちックな地方そうせい