絵本の里北海道剣淵町 ビバアルパカ牧場
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幻のソフィア 😢

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一昨日、7月20日の朝のこと。

出産を控えたさくらさんは、いつものように畜舎内で座っていました。

ただ、ひとつ違うのは“トイレの上”だったこと。

「今日も暑くなるね…畜舎でゆっくりすごしたらいいさ」と声をかけ掃除をはじめた矢先、「ううっ」と言いながらゴロンと寝返りを打つさくらさん…

ひょっとして、産気づいた?

N君と見てみると・・・!!!! もう出てるっ!!

でも何か、いつもとちょっと違う。

頭は出てきているけど羊膜に包まさったままで、しかも足の位置がおかしい。

息をしているのか確認するため膜を破った時でした

手の感触が、すでに、冷たい・・・

何かの間違いかもしれない…と、口を開いて確認するも、残念ながらすでに息絶えていました。

連日の暑さのなか、体が冷たくなるという事は、産気づいたのはかなり早朝。

人間でいうと「逆子」のような状態で、腕の一部が引っかかり、正常に出てこられなかったと推測されます。

初めての出産で、予想外のことが起きたさくらさん、彼女なりに頑張ったのでしょう

そして、疲れ果てたのでしょう

よくやったよ さくらさん! そして、助けてあげられなくてごめんね。

 

私たちは落胆する暇もなく、さくらさんから無事にベビーを取り出さなくてはなりません。

共同研究している帯広畜産大学の先生に指導を仰ぎ、まずはベビーを正常な状態に戻し、肩までゆっくり、さくらさんのリズムに合わせて引き出しました。

正常な位置だと、こんなにもスルっと出てくるのね…複雑な気持ちでした。

生まれ出てきた子アルパカ

なんて綺麗な色をしているのでしょう。

薄いマロン系で、ほんのりピンクがかった素敵な色で、おでこに白いラインが入っていました。

しかも、待望の女の子だったのです。

 

これまでのことを報告をした上司は、写真を見て、天からの啓示の如く名前が降ってきたそうです。

その名も 『ソフィア』

気品あふれる名前でピッタリですね♪

 

残念ながら元気に飛び跳ねるソフィアさんに逢うことは叶いませんでした。

ショックのあまり、Twitterの更新も出来ず…

でも前を向かなきゃ!

胸の痛むつらい経験でしたが、動物の命を預かる難しさを知らされた思いです。

 

ソフィアさんとの出会いを楽しみにしてくれていた皆さま

本当に申し訳なく思います。

今は、さくらさんの元気が回復するよう、一緒に温かく見守って下さいね。

2021年07月23日 金曜日 15時31分 お知らせ飼育日誌

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